西武鉄道安比奈線
雑木林の中を真っすぐに線路がのびている、この先に待つものは‥‥?
長い間休止路線として存続していた西武鉄道の安比奈線が先日正式に廃止となることが決まりました。今後はこの線路跡がどういうかたちで推移していくのかわかりませんが、まだ「休止」の頃にたどっておこうとまた出かけてきました。(撮影2016年2月)
南大塚駅からしばらくはきれいな線路跡が続く。架線柱も一部は新しく取り替えられているものがあった
一部の線路脇には新しい柵が‥‥。まだ整備される予定があるのかどうか
16号を渡ると築堤、小さな橋梁と廃線跡らしい風景が続く
コースの1/3ほどでこの線一番の葛川橋梁が出現する 下の川の流れは小さい
数年前に配布された西武鉄道の安比奈線散策マップ(拡大図)葛川橋梁付近
白梅が咲いているのどかな路 そして淡々と田畑の中を線路は続く
この線のハイライト「雑木林」の中を行く 今にもトロッコが走ってきそう
今の季節は歩きやすいが夏など木々や草が生い茂ってまた雰囲気が異なるのであろう
再び線路はのどかな光景の中をゆく もはやレールは見えないほどに草が生い茂っている
最後の池部用水橋梁は遊歩道のように整備され手すりと路盤にはマットらしきものが敷かれていた
今後はこういった整備が全体にされることを願う。ただ「マムシ」はでそう
南大塚駅から50分ほどでようやく終点・安比奈駅の構内らしきところにたどりついた
砂利採取のために側線がいくつか分岐していたはずだが、その分岐の痕跡の先には大木が成長して行く手を阻んでいた。側線の跡を示す架線柱が何本かむなしく建っているが、その下にあるはずの線路はまったく見えない。周辺はトラックや重機が整地作業のためか駐車していたり、バイクの格好の練習コースとなって走り回っている。同時にあったはずの軽便の線路などももう埋もれてしまったのだろうか。
さらに進んでゆくも木々にさえぎられてどこが終端なのかもわからない
右の画像は帰り道での数少なくなった露出した枕木。歩いてきた感じでは数本確認できたがレール途切れながらも終点までかなり続いていたものの、枕木はもうほとんど消えてしまっていた。
この白梅の咲く下で来年もまた線路を見る事ができるのだろうか‥‥。
正式廃止後は遊歩道などへの活用もあるかもしれませんが、そうなるといまのような廃線跡の雰囲気はなくなってしまうでしょう。あくまでも「生きている」鉄道の姿を見られるのもあとわずかとなりそうです。
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