鷹取工場式集煙装置を装備したＣ５７を調べてみました（１号機を除く）。写真・文献などの記録と装置が開発された時期以降に福知山・大阪・天王寺・米子の各鉄道管理局管内に在籍した記録のあるナンバーで調査したものです。完璧なものではありませんので訂正などありましたら御指摘下さい。また装備を推進した機関区でも最後まで装備しなかったカマもおりますのでこのあたりが面白いところです。なお個々のカマが装備した年度を推定する資料として昭和３２年（１９５７）以降の配置を示しました。

★は静態保存機、※は欄外特記事項ありです　廃車区の“紀田”は紀伊田辺区の略、“山田”はのちの伊勢区（伊勢線管理所・運輸区）です。

番号３２年３６年４０年４４年４５年４６年４７年４８年４９年廃車日・区
６※尾久和歌山和歌山和歌山和歌山和歌山和歌山苗穂×481130苗穂
７★※山田伊勢亀山亀山紀伊田辺紀伊田辺紀伊田辺紀伊田辺×481108紀田
１０※福知山福知山福知山××××××431028福知山
１１★※福知山福知山福知山豊岡豊岡豊岡福知山××471121福知山
１２米子米子米子浜田浜田浜田浜田××471121浜田
２５　　　　　　　　　　
２６★※山田伊勢亀山亀山亀山亀山×××47 亀山
３４金沢金沢豊岡豊岡豊岡豊岡豊岡豊岡×480726浜田
４３※尾久　　酒田×　　××××441215米子
５２※金沢金沢浜田豊岡豊岡若松×××470501若松
５６★※奈良奈良奈良和歌山和歌山紀伊田辺×××460504紀田
５８※福知山福知山福知山××××××420820福知山
６１※仙台和歌山和歌山和歌山紀伊田辺紀伊田辺紀伊田辺××470501紀田
６３平平米子××××××421214浜田
７６★※金沢金沢米子米子米子米子浜田浜田×480726浜田
７８尾久和歌山和歌山和歌山×××××440712和歌山
８７★※福知山福知山福知山福知山福知山福知山苗穂苗穂旭川500331旭川
８８水戸水戸浜田浜田浜田浜田紀伊田辺××470501紀田
９３★※福知山福知山福知山豊岡豊岡豊岡豊岡××480301豊岡
９４金沢金沢金沢豊岡豊岡豊岡×××470916豊岡
９６尾久酒田米子浜田浜田××××450813浜田
９８※山田伊勢亀山××××××420202亀山
１０１豊岡米子米子米子米子米子浜田浜田浜田490826浜田
１１９★※山田和歌山和歌山和歌山和歌山和歌山×××470501和歌山
１２０豊岡米子米子米子米子浜田×××470304浜田
１２１※山田伊勢亀山亀山亀山亀山亀山××470428亀山
１２８★※福知山福知山福知山福知山福知山福知山福知山××480301豊岡
１４５※山田伊勢亀山亀山亀山亀山×××460621亀山
１４６奈良奈良奈良亀山亀山亀山亀山××470428亀山
１４７奈良奈良和歌山和歌山和歌山和歌山和歌山苗穂×480820苗穂
１４８★※奈良奈良亀山亀山亀山亀山亀山××471023亀山
１６０★※千葉新小岩新小岩和歌山紀伊田辺紀伊田辺×××460930紀田
１６５★※平浜田浜田浜田浜田浜田浜田××480301浜田
１９０※米子和歌山和歌山梅小路梅小路梅小路×××4603　梅小路
番号３２年３６年４０年４４年４５年４６年４７年４８年４９年廃車日・区
備考

６号　苗穂転属時に取り外し

７号　末期に取り外し　そのまま保存

１０号　非装備？

１１号　保存時取り外し

２６号　現役末期に取り外し

４３号　末期？山陰転入時に取付　動輪とプレートが米子駅前に保存

５２号　若松転入後しばらく装備で稼動、のち取り外し

５６号　保存時取り外し

５８号　非装備？

６１号　非装備との記事もあるが、４６年に装備の記録あり（品川５３０様）

７６号　保存時煙突復原　廃車は糸崎区との記録もあり

８７号　苗穂転入時に取り外し　保存時煙突復原

９３号　保存時取り外し　近年解体

９８号　非装備？

１１９号　装備のまま保存（唯一の装備保存機）

１２１号　非装備？（４４年確認　品川５３０様）

１２８号　保存時取り外し

１４５号　非装備？（isobe201様・品川５３０様）

１４７号　非装備？（４４年確認　品川５３０様）

１４８号　保存時煙突復原

１６０号　和歌山転入後に取付け　最も遅い装備機？

１６５号　保存時煙突復原

１９０号　４４ー３装備ｰ４４ー１２非装備確認（品川５３０様）

情報・御教示など

isobe２０１様、品川５３０様、佐々木様・吉野富雄様から情報を頂きました。ありがとうございます。注釈を入れさせてただきましたが非装備？機についてはしばらくリストアップしておきます。

isobe２０１様より
「ＳＬ　Ｎｏ３」より・・・１０・５８・９８・１２１・１４５は未装備

「ＳＬ　Ｎｏ３」の記事などを参照すると厳密にいえば鷹取式集煙装置には本家鷹取式・後藤式・後藤工場流用式の３種に分類できるようです。また詳細な区分は取付け脚の数などでわかるものの、本リストではまだ完璧ではありませんのでとりあえずあの「烏帽子スタイル」の装置を装備したＣ５７、ということでまとめてあります。今後改訂できれば、と思っております。

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