スペースの関係か片側のみの展示。刻印によると「右側第2動輪」のようだ。
「動輪の由来」と題した説明板。かつてこの地に鉄道関連の施設があったことを主に記してあるが、肝心の動輪自体の由来、あるいは『・・・を記念してこの動輪を設置した。』というような理由がまったく書かれていないのが気になる。
C58422
昭和22年(1947)9月、汽車会社製(製造番号2558)。苗穂機関区に配置後、鷲別区に移動。室蘭本線や入換作業に従事し、昭和48年(1973)11月30日付けで同区にて廃車。(ひとつ上の兄・421号も同日苗穂区にて廃車となっている。)池袋に設置されるまでの動向は不明。
エピソード
展示場所から山手線で半周ほど回った新橋駅の汐留口に展示されている動輪はながらくC58422号の三番違いの弟機・425号のものとされていた。かつての説明板にも425号のものと記してあり、ともに昭和22年製の両機は苗穂区に配置され、また30年代ー40年代なかばまで一緒に鷲別区で働いた(しばらく鷲別配置のC58は422・425の2両だけの期間が続いた)仲であった兄弟機が時を経て東京都内の近接地に「動輪」という姿ではあっても再び一緒に過しているのが不思議な縁と紹介してきたが、近年この動輪はD5153のものであったと確認され、説明板も書き換えられてしまった。果たしてC58425号の動輪はどこかに存在するのか?というのが新たな謎となっている。
この動輪の片側(左)は同じメトロポリタン系の施設ですぐ近くの池袋西口「ホテルメトロポリタン」の2階にあるバー『オリエントエクスプレス』の入り口に展示されている。画像はこちら