追分にあったこのモニュメントは追分鉄道資料館などの再整備により、2019年(平成31年)4月にオープンした安平町の「道の駅あびら D51ステーション」にD51320などとともに移設された。
D51241
昭和14年(1939)12月、鉄道省苗穂工場製(製造番号5)。新製と同時に追分機関区に配属。室蘭・夕張線を職場とし、廃車まで終生追分を離れず、また生まれた地・苗穂工場の担当さえ離れなかったまさに「追分一筋のD51」だった。その履歴もあって昭和50年12月、国鉄営業線を走った最後の貨物列車の牽引の任に当り、数千両に及ぶ国鉄蒸機のたどった道のりの掉尾を飾った。51年3月10日の廃車後は当然地元に保存が決まっていた。しかし周知の通り保管中の昭和51年4月13日、追分機関区が火災に逢い、同じく保存が内定していた最後の仲間たちとともに被災、惜しくも保存は取り消されてしまった。しかしながらその履歴を惜しむ人たちの尽力により、機関区跡に作られた「追分鉄道記念館」(D51320などが静態保存)に煙室扉・プレートなどとともに立派なモニュメントとして動輪は保存されている。