昭和44年(1969)8月の記録で、機関区の正門付近に記念物として展示されていた。隣には鉄道開業80周年を記念した900型914号と5500型蒸気機関車5555のナンバープレートに同機のものと思われるスプラッシャー部分などを組み合わせたモニュメントで、昭和27年(1952)頃に製作されたものであろう。こちらの現在の所在は不明である。
大宮機関区が廃止されて久しいが、動輪はその後ずっと国鉄大宮工場(現・JR東日本大宮総合車両センター)の中にある資料館にて大切に保管され、センターの公開時にはこの資料館の展示物も見ることができる。
※画像は毎年行われる「大宮鉄道ふれあい祭り」での大宮総合車両センター公開時での資料館での撮影で、蒸気機関車の動輪としてはこの一組しか確認できなかった。
D51506
昭和15年6月、鉄道省大宮工場製(製造番号19)。戦後は田端区におり、40年代に八王子へ移るが一貫して関東周辺、つまり大宮工場の担当区域内の機関区で働いた。その縁もあってか廃車(43年10月17日 八王子区)後同工場で解体されたが第3動輪は記念碑のひとつとして展示された。機関区の廃止後も工場内の資料館に保存されている。
エピソード