D51855
昭和18年(1943)10月3日、鉄道省鷹取工場製造(製造番号53)。戦後は吹田ー平ー水戸などを経て昭和40年に渡道、池田ー新得ー釧路と根室本線沿いの機関区を移動した。43年10月に池田に戻り44年以降は長万部ー岩見沢ー小樽築港と道内を渡り歩いた猛者である。46年9月に岩見沢に戻りここが最後の地となった。蒸機最終期まで頑張り廃車は昭和51年(1976)3月1日。同機は戦時設計の名残を残すカマボコドームの他に、煙室扉正面の上部が切り欠きになったママの顔付きが最大の特徴であった。
なお同機の動輪は遠く岡山県の「里庄町歴史民俗資料館」にも保存展示されている。