かつての狩勝越えに活躍したD51達が配置されていた根室本線の新得機関区跡の建物前に保存されている。D51のものと思われる(一説にD51221)が設置時期など詳細は不明。
D51221
昭和13年(1938)11月、鉄道省小倉工場製(製造番号17)。新製後は主に広島地区で働く。その後山陽路の機関区を移動し、戦後まもなく渡道し新得区に配属。「狩勝越え」で活躍。最後は池田ー長万部ー名寄と移動し、昭和50年(1975)3月20日に廃車となった。九州生まれであるが一度も九州内には配置されなかった。
鉄道省小倉工場で製造されたD51は30両あるが、以前に9600形式を15両製造(当時は鉄道院)していたため、D51の製造一号機である220は製造番号16となっている。誕生の地である九州内で活躍したものが多いが、中にははるか北海道まで移動し働いた仲間もいた。その番号は221、226、483、484、539、543の5両で、さらにD614号機となって深川(留萌)に配置された224号を加えた6両となる。また廃車後の保存車は222・225・483・485・541の計5両、動輪としての保存は256・483(静態保存機もあり)・484の3両が確認されている。なおD614(224)の動輪も道内に保存。