JR西川口駅より徒歩約15分ほどのところにある青木町公園の一角に保存。かつてここには川口市の児童文化センターがあり、そのためここに展示された歴史もある。同機はかつては地元大宮機関区に属し、川越・八高線や機関区の入換えなどに従事した9600。2003年に児童文化センターは閉館(機能は同市内のSKIPシティの「市立科学館」へ移転)したため一時荒廃したがあらためて整備され現在もこの地に保存されている。
9687
大正4年(1915)11月1日、川崎造船製造(製造番号226)。主な移動は高崎ー五稜郭などで、昭和40年(1965)に大宮へ転入、川越・八高線や操車場の入換などに従事した。現役時代は本線運用もあったので背の低い「大宮タイプ」のデフ付きであったが保存時には外されている。
エピソード
同機は昭和44年(1969)の川越線無煙化まで最後に残った大宮機関区の9600の1両。そのなかでも唯一の四桁ナンバーで人気があった。また9600本来の姿でもある「デフなし」での保存も貴重である。なお、最後のメンバーで保存されたのは同機だけだが、おそらく同じメンバーであったであろう9600の動輪がさいたま市の「さいたま市民会館おおみや」のホール内に展示されている。(番号は確認できていない)
表記が「川越線で活躍した9687」になっていたのが印象的