保存 9687

9687 埼玉県川口市 青木町公園に保存 2014年8月

JR西川口駅より徒歩約15分ほどのところにある青木町公園の一角に保存。かつてここには川口市の児童文化センターがあり、そのためここに展示された歴史もある。同機はかつては地元大宮機関区に属し、川越・八高線や機関区の入換えなどに従事した9600。2003年に児童文化センターは閉館(機能は同市内のSKIPシティの「市立科学館」へ移転)したため一時荒廃したがあらためて整備され現在もこの地に保存されている。


デフなしの好ましいスタイル 展示場所は柵もありヒキがないので全体の撮影はなかなか難しい
こちらは2003年の状態 当時は赤ナンバーだった 以下の画像も2003年のもの

重厚な屋根と柵に囲まれていたので状態はそれほど悪くなかった
 
説明板には川口と蒸気機関車との関係の由来も また別にイラスト入りもあって教育資料になっていた

9687

大正4年(1915)11月1日、川崎造船製造(製造番号226)。主な移動は高崎ー五稜郭などで、昭和40年(1965)に大宮へ転入、川越・八高線や操車場の入換などに従事した。現役時代は本線運用もあったので背の低い「大宮タイプ」のデフ付きであったが保存時には外されている。


エピソード

同機は昭和44年(1969)の川越線無煙化まで最後に残った大宮機関区の9600の1両。そのなかでも唯一の四桁ナンバーで人気があった。また9600本来の姿でもある「デフなし」での保存も貴重である。なお、最後のメンバーで保存されたのは同機だけだが、おそらく同じメンバーであったであろう9600の動輪がさいたま市の「さいたま市民会館おおみや」のホール内に展示されている。(番号は確認できていない)


昭和48年(1973)の9687

保存開始より約三年後、昭和48年1月の姿です
 
展示位置などは変わらず 説明板も文字が薄れていたが内容は現在のものと大差ない

表記が「川越線で活躍した9687」になっていたのが印象的


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