JR・青い森鉄道野辺地駅から徒歩30分ほどのの野辺地小学校校庭(公園の端)に保存。観光パンフレットには「野辺地小学校グラウンド」とある。整備があまり行われていないのか荒廃が進んでいる。
C11210
昭和17年(1942)1月17日、日立製作所製造(製造番号1491)。製造とともに北海道静内区に配属され、その後一貫して同区を離れず日高本線を中心に働く。その間所属名が変わることもあったが最終機には苫小牧機関区(静内支区)にあり、ほぼ静内を住処としていた。日高本線の無煙化とともに本州に渡り昭和48年10月に小牛田区に移動、石巻線や一部陸羽東線を最後の職場として約8ヶ月ほど過ごし、同線の無煙化とともに昭和49年6月に廃車となった。小牛田区でも日高時代に装備された「二ツ目」(正面・背面とも)はそのままであったが、保存時には一つ目の基本スタイルに戻されて保存された。
苫小牧機関区(静内支区時代に「二つ目C11」として話題になっていたナンバーは183・206・207・209・210・286の6両で、このうち207・209・210の3両が保存され、207は北海道で静態ー動態保存後、現在は東武鉄道「大樹」として現役である。
野辺地町の観光パンフレットにもイラスト入りで掲載されている。紹介する以上はきちんと整備をお願いしたいところ。 なおこのパンフレットに掲載されているC11の写真は野辺地から出ている大湊線で活躍したC11224号のもので、昭和49年(1974)5月に運行された無煙化記念の「さよなら運転」時のものであろう。その224号は大湊線での仕事の後北海道に渡り、標茶区で廃車となり現在も保存されている。