保存 D51101

D51101 静岡県島田市中央公園に保存 2017年6月

東海道本線島田駅から北へ10分ほどの公園(島田市中央公園)に保存されている。最後は木曽路(中津川区)で活躍したカマ。子供が機関車へ登るのを防ぐ)(というより転落防止?)用の柵が物々しいが、塗装などの整備は行われており状態はまあまあ


近寄ってみるとやはり各所の破損や老朽化が目立ち、キャブまわりのプレート類やガラスもない。塗装などの整備はされてきれいに見えるものの残念だ


この片方の屋根がやや短いスタイルの上屋は同じ静岡県内の保存機の展示方法と似たスタイルであり、公式側が開放されているので全体をながめるのには適している。(同じスタイルの掛川市のC5849は非公式側が開放されている)

 
説明板は以前はなかったものの新たに建てられた。しかし説明文が破損していて訪問時は「修理依頼中」の紙が貼ってあった。
公式側を眺める (上)2017年6月 (下)2023年1月

D51101

昭和13年(1938)6月、汽車会社製造(製造番号1570)。主に東北・羽越線沿いの機関区に配属されて活躍した。酒田区や新津区を経て昭和47年(1972)秋に中津川区へ転入、すでに電化による無煙化作業が終盤を迎えていたなか木曽路を走り、約半年の活躍ののち昭和48年(1973)6月、無煙化達成とほぼ同時期に廃車となった。同機はD51の標準型(第二次型)のうち、三桁ナンバーの最初のものである。(標準型としてはD5186−90に次ぐ6番目)なお竣工日には前後があるので竣工順ではない。


エピソード

保存の考察


現役時代のD51101

下り快速木曽路号を牽いて上松駅に停車中のD51101 昭和48年(1973)3月

このシーズンのまだ運転開始して間もない頃のため、装飾も青ナンバープレートとヘッドマークぐらい、また冬期装備のスノープローも付けたままで客車も旧型車両を使用していた。

上り快速「木曽路号」◆9824レを牽引して坂下駅で小休止中のD51101[中]昭和48年(1973)5月5日

無煙化直前の最後の運行では12系客車も使用されて運転された。また各所の白線もペイントされ少々派手なスタイルになった。この二日前の5月3日には一日だけデフに「つばめマーク」が貼られて運転された。

翌5月6日、木曽路号牽引の合間を縫って通常の仕事にはげむ101号

この南木曽ー田立間(現在はこの区間は電化によるルート変更により廃線)は風景も良く、また勾配もあって当時の有名撮影地のひとつだった。このを下り貨物列車は後補機付きであり、後部にその煙が見える

 木曽福島機関区にて

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