保存 D51146

D51146 栃木県真岡市 真岡鐵道真岡駅横に保存 2017年1月

蒸気機関車「SLもおか」の運行で知られる真岡鐵道の中心駅に隣接した鉄道車両の保存施設「真岡SLキューロク館」の敷地に展示 他の車両とともに鉄道資料館の貴重な存在となっている。


紆余曲折を経て安住の地にやってきた 整備も行き届いておりきれいな状態を保つ
説明板 簡易ながらも保存の経緯なども記されている
 
正面と機関士側内部 なじんだ北海道仕様 内部もきれいに整備されている

D51146

昭和13年(1938)11月、日本車輛製造(製造番号670)。北海道追分機関区に配属され、道内の機関区を移動しつつも生涯北海道を離れず北の大地で活躍したD51。国鉄蒸気機関車の最終年まで残り、廃止は昭和51年(1976)3月1日、岩見沢第一区。廃車後、静岡県の駿府城内青少年会館に保存されたが施設の閉鎖などにより城北公園に移設。2014年頃に解体の危機にあい、紆余曲折の上、2015年に真岡鐵道に再移設され大切に保存展示されている。2018年には誕生80年の傘寿を迎える。


エピソード
146号の兄弟たち

D51146号から150号までの5両は揃って北海道の機関区に新製配置され、道内で生涯を全うした兄弟であった。(その前後の僚機は他地域で活躍)同じ機関区に在籍したり他区でも同じ路線で顔を合わせていたり、移動などで微妙にすれ違っていたりその生き様はいろいろだったがほぼ蒸機最終年近くまで北の大地で働いた仲間であった。だがその中で保存されたのはこの146号だけである。


現役時代のD51146

千歳線で貨物列車を牽引するD51146号。昭和48年(1973)8月

この場所は当時の室蘭本線の有名撮影地、遠浅ー沼ノ端間の千歳線部分(千歳線は植苗ー沼ノ端)で室蘭本線をオーバークロスする鉄橋の上である。この下を室蘭本線が走っている。146号は撮影当時は撮影時は小樽築港区所属で、このあとすぐ無煙化(1973−9)に伴って岩見沢一区に移動した。

岩見沢区に移動後、室蘭本線で運炭列車を牽く146号 昭和50年(1975)2月

国鉄蒸気機関車の本線運用最後の年、あとひと頑張りを見せる146号 昭和50年(1975)9月 室蘭本線登別駅付近


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