保存 D51499 

D51499 三重県津市 偕楽公園に保存 2020年9月

現役時から変形の後藤工場製切り取りデフ(G-3…関分類)や集煙装置・A型重油併燃装置などを装備してその重厚さで人気があった異色のD51で、晩年の福知山から亀山へ移動したあたりからファンの注目を集めていた。現在はJR津駅近くの公園内に保存されている。保存会などによる整備も行われているがなかなか追いつかない状態


公式側 柵が低いので近くまで寄って見学できる 重厚な装備の状態を維持している
 
キャブ周り プレート(レプリカ)以外は銘板類などは紛失している 助士側も区名札枠一つだけ残る

非公式側は運転室あたりまで近寄れるがその先は段差や柵などもあって全体を撮影するにはヒキがない

機関車を形どった説明板 履歴については簡単な記述
 
特徴ある大型切り取りデフ やや疲弊している 後部灯の取り付けが微妙
側面全体を眺めるとやはり力強い機関車という印象を抱く ミスターD51の一両であろう
正面の比較 左:昭和46年(1971)8月 右・令和2年(2020年)9月

D51499

昭和16年(1941)2月、鉄道省鷹取工場製造(製造番号27)。糸崎に新製配置、山陽筋から山陰に移り鳥取区在籍時に集煙装置(形式変更もあり)・重油併燃装置などを取付し重装備となる。さらに同機の最大の特徴である大型の切り取りデフ(G-3型 関分類)も装備する。その後福知山区に移動し山陰東部の最後のD51運用につく。昭和47年(1972)に亀山区へ移動し、関西本線「加太越え」などでファンの注目を浴びて、最後は奈良運転所にて昭和48年(1973)10月9日に廃車となった


エピソード

同機の兄弟機ではやはり一つ上の兄498号であろう。動態保存機として健在し、色々なイベントとしてデフなどを取り替えたりなど活躍している。499の後藤デフを再現したようなものも時として取り付け運転されている。


現役時代のD51499

福知山機関区で待機するD51499 デフに「後藤工場標準車」のマークの跡が残る 昭和46年(1971)8月

後藤デフを付けた兄弟機D51498

後藤デフを装備したD51498 令和3年(2021)7月 高崎
重油タンクがないのでやや印象が変わる 令和3年(2021)7月 横川にて

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