現役時から変形の後藤工場製切り取りデフ(G-3…関分類)や集煙装置・A型重油併燃装置などを装備してその重厚さで人気があった異色のD51で、晩年の福知山から亀山へ移動したあたりからファンの注目を集めていた。現在はJR津駅近くの公園内に保存されている。保存会などによる整備も行われているがなかなか追いつかない状態
非公式側は運転室あたりまで近寄れるがその先は段差や柵などもあって全体を撮影するにはヒキがない
D51499
昭和16年(1941)2月、鉄道省鷹取工場製造(製造番号27)。糸崎に新製配置、山陽筋から山陰に移り鳥取区在籍時に集煙装置(形式変更もあり)・重油併燃装置などを取付し重装備となる。さらに同機の最大の特徴である大型の切り取りデフ(G-3型 関分類)も装備する。その後福知山区に移動し山陰東部の最後のD51運用につく。昭和47年(1972)に亀山区へ移動し、関西本線「加太越え」などでファンの注目を浴びて、最後は奈良運転所にて昭和48年(1973)10月9日に廃車となった
エピソード
同機の兄弟機ではやはり一つ上の兄498号であろう。動態保存機として健在し、色々なイベントとしてデフなどを取り替えたりなど活躍している。499の後藤デフを再現したようなものも時として取り付け運転されている。