保存 D51512

D51512 新潟県新発田市 東公園に保存 2017年6月

生涯のほとんどを羽越路で過した大宮工場製のD51。溝口氏の城下町・新発田の羽越・白新線新発田駅近くの公園に保存されている

◆以下、前回訪問時(昭和55年[1980]8月)の画像と合わせて掲載します

落ち着いた塗装で整備されており部品の欠損も少ない 2017年6月
 
(左)1980年、(右)2017年 それほど変化は見られない
上屋・柵・説明板もきちんと整備されている 残念ながら通常はキャブへは入れない
1980年当時の姿 柵が少し変化しているぐらいでそれほど変わっていない

前回の訪問時は雨だったのと機関車の前に用材らしきものが置いてあるのでちょっと殺風景な感じであったが、前照灯の破損ぐらいで状態はまあまあだった。25年以上も前のことであるが・・・。なおこの時は両側の階段のところは開いていて運転室に入ることが出来た

後部 後部灯は破損している テンダ下までの白線はきれいだがここまではいらないかも テンダ上のB型重油併燃装置の大型タンクもそのまま残っている
説明板はむかしから変わっていない。文章も普通だが新津生え抜きのカマとの説明は好ましい

側面から見る キャブはナンバープレート以外は紛失しているのが惜しいが、全体のフォルムはきれいだ
1980年当時はメインロッド他がブルー(コバルト色?)に塗られていたのが印象的
両側とも低い柵で仕切られているので側面の姿を観察するには問題ない

現在は新発田駅周辺も道路などが整備されすっきりとした町並みになっている。この公園の回りもきれいなものだが機関車周辺はさほど変化はないように見える


D51512

昭和15年(1940)11月、鉄道省大宮工場製(製造番号26)。戦後から廃車まで一貫して新津区に在籍し、羽越線を中心に働いた新津ゆかりのD51。


エピソード

ひとつ違いの弟513など番号が近い兄弟機の保存が多い512ではあるが、動態保存機の498とも縁があり、昭和42年前後からともに新津区で「同じ庫の飯」を食べた仲であった。(498はその後坂町に移動)また製造もともに国鉄(鉄道省)工場(498:鷹取、512:大宮)の昭和15年11月、製造番号も512が「25」、498が「26」と似通っている。廃車時期も昭和47年の秋と、まさに同じ生涯を送ったカマ同士であった。

 おまけ 

最近美しく整備された弟機・D51513号機の姿はこちら

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