修学旅行1971 

品川駅で発車待ちの「ひので号」 1971年(昭和46)4月

中学の修学旅行は「ひので号」155系を利用しました。当時新幹線の利用も始まっていましたが、私たちの学校群あたりが最後の方の専用列車利用グループだった様です。この「ひので号」の実際利用されている車内の様子の記録はネット上でもあまり見かけないようです。特徴ある車内設備の車両内では片側三人掛け座席でウキウキする同級生の姿をスナップした記録がありましたのでここでアップしておきます。(いずれも昭和46年(1971)4月 撮影)

特徴ある車内設備の車両内には、横型の網棚には荷物が一杯
連結部のドア上に設置された電池式時計とスピードメーターが写っています。座席にかけられた水筒なども懐かしい風景です

車中の楽しみのひとつが専用テーブルでの遊び。普通はトランプですがなぜか女子が将棋を指しています。開け放たれた窓から春の陽射しが差し込んでいます


牽引機はD51528(稲一)

名古屋を出たところで左の車窓に蒸気機関車の牽く貨物列車が併走してきました。この列車は当時の関西本線名古屋口と稲沢操車場を運行していた稲沢第一区のD51のもので、奇しくもこの1971年4月で無煙化されたため、これがほぼ最後のこの路線を走る蒸気機関車の牽く列車だった様です

155系が追い抜いてD51はだんだん遠ざかっていった

 155系座席の模型 

埼玉県戸田市郷土博物館に展示中の修学旅行専用電車の座席 2014年(平成26)12月
※現在は撤去されています

この「修学旅行専用電車の座席」のモックアップは、当館の企画展「とだっこ、旅に出る」(2011年10月22日→12月11日)に合わせて独自に製作されたもので、企画展終了後もしばらく展示されていましたが、痛みが激しく危険になったので数年前に撤去されたとのことです。2020年の再訪問時点ではすでに危険なため腰掛けなどの使用は中止になっていました。


「ひので号」(155系)の座席として紹介されていた
展示室入口の手前のスペースに設置してあった。座席下のヒーターなども再現してある。

この座席は専用電車155系の片側3人掛け座席の1ボックスを表現していて、寸法や周りの設備などもリアルに再現されていますが、三人掛け座席の中間にあった首もたれはありませんでした。また付属施設は跳ね上げ式のテーブル(跳ね上げはできない)だけで、座席横にあった傘立てや壁面の水筒がけ、座席上部の荷物棚などまでは表現できなかったようです。

2020年の状態 「使用中止」になっていた

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