保存動輪 C1270

C1270動輪(第二)長野県長野市 JR東日本 長野総合車両センター内に保存展示(TADA様御提供)

センター内の食堂前の芝生に展示されている。普段はセンター内は立ち入りできないため、シンプルな展示だが塗装や説明板の設置などはきちんと行われている。


両輪の裏には製造年などを示す刻印がくっきりと残る

「昭和八年 車(日本車輌を示す)No.54」(反対側は「52」)の刻印があるが、同機の竣工は翌年なので説明板の「昭和8年」は動輪自体の製造年に準拠したものだろうか


※この動輪に「C1270」の刻印が確認されましたのでタイトルも変更いたしました。(以下 831列車撮影 2018年 車両センター公開にて)
C1270の刻印や第2を示すもの、長野工場整備を示すNNシ24-6なども確認
工場内の芝生の上で余生を送っている

C1270

昭和9年(1934)2月、日本車輌製造(製造No.297)。主に生涯を信州で過ごしたC12で、松本機関区の信濃大町支区におり、大糸線などで働く。その後国鉄長野工場の入換専用機となり 昭和40年代に廃車となった。なお動輪の刻印は「昭和八年」となっているが、同機の竣工が翌年のため説明板も「昭和9年」とする方がいいかもしれない。


エピソード

現在愛知県安城市に一つ上の兄機69号が保存されているが、同機も長らく糸魚川区にあって大糸線北部を担当していた時期があり、どこかで70号とすれ違っていたかもしれない。また69号は晩年は中津川区にいたため、末期の検査は長野工場で行っていたのですでに動輪だけになってしまってはいたが70号と出会っていた可能性もある。


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