保存動輪 C57130 その1

C57130動輪 北海道旭川市 国鉄(当時)旭川鉄道管理局前庭に保存展示

JR移行後、この動輪は移設されたと思われ、神居古潭駅跡にあるものが該当するとのこと であるが未確認。


現在の C57130動輪

北海道旭川市 JR北海道旭川支社前に保存展示 やまてつ様御提供(04ー10撮影)3枚とも

この動輪は「第2動輪」とのことで、JR移行後も同じ施設周辺に展示されていることから前述した「神居古潭駅跡にあるもの」ではなく、したがって移設されたものは別の130号のものということになります。

台座は二段の立派なものに変更されている
台座に埋め込まれた碑文

C57130

昭和15年(1940)4月2日、三菱製(製造番号280)。長く新潟地区に配置され信越・羽越・磐越西線などで活躍。そのため当時担当であった長野工場独自の切取り式除煙板(長工デフ Nー3型〜関分類)を装備しているのが大きな特徴であった。その後新潟地区の無煙化進捗に伴い亀山区を経て昭和41年に九州・人吉区へ転入、デフもそのままに肥薩線などで働く。そのままここが最後の地になるかと思われたが、会計検査院の勧告の対象となり一転北海道の旭川へ転属となった。検査切れの近いC55に代わるDD51配属までの「つなぎ」として相次いで転入した同僚C5787・186とともに慣れない酷寒の地で見事リリーフ役を勤めた。廃車は昭和50年2月28日。

なお同機の動輪は郊外の旧神居古潭駅跡にも保存されています。画像はこちら。また群馬県前橋市の模型店には第三動輪(片側)が保存展示されています。画像はこちら


現役時代のC57130

九州時代の130号機 人吉機関区にて 昭和47年(1972)3月

エピソード

同機は数少ない長野工場型切り取りデフ(長工デフN-3型…関分類)を新潟時代に装備しており、晩年までそのスタイルを崩さなかった。(旭川時代に前部を少し切り詰め)、また亀山区時代のほんのわずかな期間(約一年半)であったが、鷹取工場製集煙装置も装備しており、この組み合わせは唯一のものであった。(長工型デフ装備C57は他に4号機のみ。また切り取りデフと鷹取型集煙装置を装備したC57は他に11号機のみ)


主な配置履歴

昭15新津ー昭20新潟ー昭38直江津ー昭39亀山ー昭41人吉ー昭48宮崎ー昭49旭川ー昭50廃車


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