北海道に第1・第2の動輪の保存が確認されているC57130号機の第3動輪は、群馬県前橋市の模型店に引き取られ保存されていました。「当初は対で引き取られましたが、保管場所などの関係で現在は左側の動輪だけが壁面にナンバープレートとともに展示されています。」(ひぐま3号様)
※展示場所が営業店のため、訪問・撮影などは許可を得てお願いいたします。
C57130
昭和15年(1940)4月2日、三菱製(製造番号280)。長く新潟地区に配置され信越・羽越・磐越西線などで活躍。そのため当時担当であった長野工場独自の切取り式除煙板(長工デフ Nー3型〜関分類)を装備しているのが大きな特徴であった。その後新潟地区の無煙化進捗に伴い亀山区を経て昭和41年に九州・人吉区へ転入、デフもそのままに肥薩線などで働く。そのままここが最後の地になるかと思われたが、会計検査院の勧告の対象となり一転北海道の旭川へ転属となった。その際長工デフの前部を若干切り詰め北海道スタイルとなって、検査切れの近いC55に代わるDD51配属までの「つなぎ」として相次いで転入した同僚C5787・186とともに慣れない酷寒の地で見事リリーフ役を勤めた。廃車は昭和50年2月28日。
エピソード同機は数少ない長野工場型切り取りデフ(長工デフN-3型…関分類)を新潟時代に装備しており、晩年までそのスタイルを崩さなかった。(旭川時代に前部を少し切り詰め)、また亀山区時代のほんのわずかな期間(約一年半)であったが、鷹取工場製集煙装置も装備しており、この組み合わせは唯一のものであった。(長工型デフ装備C57は他に4号機のみ。また切り取りデフと鷹取型集煙装置を装備したC57は他に11号機のみ)
昭15新津ー昭20新潟ー昭38直江津ー昭39亀山ー昭41人吉ー昭48宮崎ー昭49旭川ー昭50廃車