JR中央本線・定光寺駅近くの旧愛岐トンネル付近に設けられた鉄道文化遺産の展示スペースに県内に保管されていたこの動輪が近年移設された。「動輪自体を動かす」といった変わった展示方法がユニーク(特別公開日に見学できる)。
C57191
昭和22年(1947)1月31日、三菱重工製造。(製造番号524)門司局管内に配属され、主に九州で活躍。鳥栖ー長崎ー早岐ー大分ー宮崎ー鹿児島と九州内の主要機関区を歴任した生え抜きのC57の一両。廃車は昭和48年(1973)1月、鹿児島区。
エピソード
同機はC57の四次型(戦後型のうちのラストグループ)の2番機で、戦後に九州と北海道に多く配置された中の1両。晩年(昭和46年以降)は早く廃車になった195号などを除く九州内の僚機192・196・199とともに宮崎や鹿児島機関区に配属され、日豊本線や肥薩線などで最後の活躍をした。また191号は一時青いナンバープレートになっていてファンの注目を集めていた。12両製造された四次型は2両が保存(198・201‥‥198は後年解体)されたほかに同機の第二動輪が熊本県水俣市に、また三つ下の弟機194号の動輪が北海道小樽市に保存されている。