保存動輪 C5738 その2

C5738動輪(その2) 栃木県大田原市ぽっぽ公園に保存 やまてつ様御提供(4枚とも)

日本最後のC57のうちの1両となった38号機の動輪が先輪とジョイントされたちょっと変わった形で栃木県の大田原市内に保存展示されている。


正面から見た展示状態

立派な囲い付きの台座と線路・車輪止めもはまり安定している。なによりロッドで連結された姿が「動くモノ」を印象付ける格好の演出となっている。

「L1 C5738」と読める刻印
こちらは「R1=右側」の刻印がはっきり残る

C5738
昭和13年(1938)1月、日立製作所製(製造番号946)。新製後金沢に配属され北陸線などを走る。その後米原を経て水戸・平などに在籍し36年5月に再び金沢へ戻るが程なく渡道し室蘭区・苗穂区を経て47年末に岩見沢第一区へ配属された。日本最後のC57のうちに1両ともなり室蘭本線で多くのファンに親しまれた。廃車は51年3月1日。
また同機の動輪はすべて保存され、第2動輪が同県内下野市の二カ所に、第3動輪が兵庫県三田市の「はじかみ池公園」にそれぞれ保存されている。三田市の第三動輪の画像はこちら、下野市小金井駅前にある(第二右側)の画像はこちら、下野市石橋町にある(第二左側)の画像はこちら


エピソード
同機のひとつしたの弟機の39号はともに金沢に配置されたがSLブームの晩年には梅小路にあって山陰本線京都口最後のC57として脚光を浴びた。梅小路のあとは一転南九州の鹿児島区に移動し、最後の活躍をしたが保存はならなかった。


現役時代のC5738

室蘭本線の旅客列車を牽引して萩野駅を発車するC5738[岩一]  昭和50年(1975)2月


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