保存動輪  D51906

D51906動輪 京都府 JR福知山駅前に保存 やまてつ様御提供

福知山に特に馴染みのあるカマではないが、晩年は関西本線などで「鳩マークのD51」として人気のあった906号の動輪が山陰本線の橋脚に使われていた煉瓦を基礎にした立派な台座とともに保存されている。


台座に埋め込まれたプレートには「第1動輪」とある
動輪に併せて半円形にカットされた台座がユニーク

D51906

昭和19年(1944)2月15日、三菱製(製造番号409)の戦時型。新製後はもっぱら関西地区に配置され、姫路一ー亀山ー竜華などを移動した。晩年は奈良(運)にあって関西本線加太越えなどでファンの被写体となった。


エピソード

同機は晩年の「SLブーム」の頃、デフに「鳩」のマーク(タバコの『ピース』の模様に似ていることから「ピースマーク」とも呼ばれた)を装飾され、当時関西本線を中心に多数運転された蒸気機関車牽引の臨時列車や団体列車の先頭に立った。このデフ装飾D51は奈良運転所の粋な計らいで、906のほか882(月と鹿)、940(翼を拡げた鴎)、944(ツバメ→のちに831号に移設)がありD51の最後の働きに彩りを添えていた。


現役時代のD51906

関西本線で臨時団体列車の先頭に立つ906号 昭和48年(1973)8月

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