不明動輪D51 直江津駅
この動輪は昭和61年度に直江津駅開業100周年記念の一環として日本鉄道OB会直江津支部が購入し、信越本線黒井駅構内に保管していたものを、2001年4月22日の直江津駅周辺整備事業の完成(新橋上駅舎・南北自由通路などの整備)にともない上越市に寄付したものということである。資料にも「かつて北海道で活躍していた蒸気機関車・・」という記述があるとおり、苗穂工場の整備を示す「N・H」の刻印が残っている。残念ながら吉野様の報告でも機関車番号の刻印は塗装が厚く読み取れなかったとのことで、今後の調査を待ちたいところ。
このイラストに描かれたD51は一時型・長野工場型切り取りデフ・A型重油併燃装置装備のスタイルであることから、該当するのは95号であろう。もしこの動輪がイラスト通り95号のものとすれば同機は長野区時代、信越本線を直江津まで顔を出していたので当地に所縁のある番号であるともいえよう。ただし95号は最終の地・北海道で静態保存されているのでその可能性は薄いだろう。(刻印で判明しているN・H=苗穂工場での扱いを考えれば北海道所縁のカマではあろうが)