保存C5766

C5766 東京都大田区大森 入新井交通公園公園に保存

JR京浜東北線の大森駅から5分ほどにある児童交通公園に保存されている。動輪がエアーで定期的に駆動させることができる装置があるのが特徴。時々整備され、部品の欠損なども修繕されておりキャブ内も見学可能。


消防車(二代目?)や汽車を模した遊具、自転車コースなど狭いながらも「交通公園」らしい雰囲気がある
 
説明板は4枚あり これは履歴と主要緒元を示したもの

説明はまずまずだが一部に誤記が見られる。「昭和19年までに201両製造」はC57は戦後も製造されておりこれは間違い。諸元の「主な弁装置 フルシャート式」も「ワルシャート式」の誤記と思われます。

先頭は東京方を向いているので目視は常に非公式側となっているのが少し残念

 
助士側キャブ付近 比較的きれいだが区名札枠など一部はない (右)運転室からながめる
公式側をみる 手前に機器があるので全体が見通せない
露天だが美しい姿を保っている保存C57だろう
いつも子供たちに囲まれ、東海道線の列車や多くの電車をながめながら40数年がたった

C5766履歴
昭和13年(1938)8月20日、川崎車輛製造。(製造番号1965)。新製後、梅小路区に配置されその後宮原区に移動、東海道・山陽本線を中心に働く。昭和20年に九州入りし門司港区に配置され、鹿児島本線を主な職場とする。33年に大分、43年に宮崎と日豊路を南下、49年11月8日付で同区にて廃車となった。


現役時代のC5766

日豊本線田野付近で下り貨物列車を牽くC5766(宮) 昭和47年8月

同機にまつわるエピソード
同機の前後の兄弟機はともに解体されて現存しない。 ひとつ上の兄機である65号はほぼ生涯にわたって一緒に過ごした兄弟機であり、特徴ある門鉄デフや装飾帯を施され、特急「かもめ」専用牽引機などとしても有名なC57であった。


末尾「6」のC57の幸運
C57では前後の末尾「6」のカマの多くが保存されている、ということである。特に66号については前後の46・56・76号がすべて保存されているという幸運な10番違いの兄弟機である。(46福島県、56奈良県 76号広島県)ちなみにその他の「6」のC57のうち、26号が埼玉県行田市に、156号が島根県益田市に、186号が東京都小金井市に保存されている。


近くの兄弟機
この大森から北西に約20キロほどのお隣世田谷区の大蔵運動公園にはC5757号が保存されている。66号との大きな接点はないが9番違いの兄機であり、お召し列車の牽引機でもあり、晩年の北海道で名を馳せた有名なC57の1両である。現在の画像はこちら


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