保存D51385

D51385 千葉県鎌ケ谷市 市制記念公園に保存

東武野田線・新京成電鉄・北総鉄道 新鎌ケ谷駅から徒歩15分ほどの市制記念公園内に飛行機とともに展示されている。入口からすぐのところ


 
正面 片持ち屋根の上屋と柵に囲まれて展示されているため通常は近くに寄る事はできない。
右は蒸気機関車の説明板。動くまでを簡潔に記してある。その下の説明のものはD51(385号)の一般的緒元でほぼ正確だが厳密にはこの385号はテンダーを振り替えているので炭水車石炭積載量は8.0tではなく『同機は10.0tに換装』と但し書きがあればもっと良いかもしれない。

「蒸気機関車」についての立派な説明板。内容は普通だが何度か書き換えられているのか新しいもののように見える
 
後ろから 後部標識灯は埋め込まれたか撤去されている (右)特徴ある10-20船底型テンダ

展示場の回りは遊戯用(バッテリーカーなど)の道路となっている 遠目には整備されきれいな保存状態にみえる
 
助士側キャブ 左の現役当時(昭和47年)と比べてもそれほど変化はない 換算標が復活している
 
刻印部 385号のもの (右)公園入口からすぐのところに展示 直上は北総鉄道の高架線
公式側キャブ 補修の跡も見えるが プレートや標記類はほぼ残っている


ここにいます 案内図のイラスト

案内図の拡大 「展示物」とは・・・。イラストもない

※なお公園は入園無料、開園時間は午前9時ー午後5時(夏期午後7時)となっている。また同公園の「施設案内」には 『正面入り口を入ると蒸気機関車、その後方に飛行機。バッテリーカー(1回100円)でそのまわりを走ることができます。・・・管理事務所の展望台からは走り抜ける北総鉄道の車両を目の高さで見ることができ鉄道マニアにはたまらない。・・・桜の季節には、開園時間を午後9時まで延長しています。』とあり一度は訪れたいところです。


D51385

昭和14年(1939)11月13日 日本車輛製(製造番号760)。戦後からしばらくは吹田区に在籍し、東海道本線筋で働く。昭和30年(1955)に平に移り常磐線などで働く。その後水戸、再び平と移動したのち西へ向かい40年に下関、さらに長門区と最後は山陰本線西部で活躍し、48年(1973)10月25日に廃車となった。
同機は平区時代に戦時型のD511024号へのストーカー取付のためテンダを譲り、代わりに1024号の船底型テンダ(10−20)を譲り受けた。そのため標準型ながら戦時型のテンダを装備したスタイルが特徴で、前灯のシールドビームの顔付とあわせて遠目にD52を思わせるD51として異色の存在となっていた。またフロントデッキ上の先輪バネカバーの左右の角にRが付いていないのも数少ない形態のひとつであろう。

現役時代のD51385

山陰本線 長門機関区にて待機中の385号 昭和47年(1972)3月
ほぼ同じアングルから現在の姿をみる

D51385にまつわるエピソード

同機の前後の兄弟機は解体されて現存しないが、ひとつ下の弟機386号の動輪が滋賀県草津市の小学校に保存されている。画像はこちら


※リンクしていただいているTADA様の「汽車・電車1971〜」の保存機のコーナーにも同機の画像がありますのでぜひ御覧ください。
保存車両トップへ トップページへ  掲示板