保存 D51688
D51688 愛知県岡崎市 岡崎南公園交通広場に保存 2018年6月撮影
JR岡崎駅から徒歩15分(バスもあり)ほどの大きな公園の中にHSSTや名鉄の連接車などと一緒に保存。保存会の定期的な整備が行われており常に良い状態を保っています。
正面 精悍な顔つきは現役時代を彷彿とさせる
※当機は公開時以外は柵内には入れませんので柵の網目などの外から撮影をしました
キャブ周り 綺麗な状態で製造所銘板なども取り付けられそう 発電機も黒光りしている
説明板
上屋があり雨露がしのげる 柵もあるが奥行きがあるので全体像は見やすい
ここにいます
名鉄連接車・HSSTと仲良く並んでイラストに描かれている
D51688
昭和17年(1942)8月、鉄道省濱松工場製造(製造番号67)‥‥D51としての製造順は49番目。米原区に配属され、大垣・稲沢と東海道本線筋の機関区で働く。昭和23年(1948)に福井に移動、北陸本線を職場とする。厳しい環境の中、重油併燃装置や集煙装置、旋回窓などを装備した。その後糸魚川や富山一区などを歴任し、本線の電化などによって北へ移動し青森区へ。昭和46年(1971)10月に中津川区へ転入し「木曽路のD51」の一員となる。昭和48年6月の無煙化まで活躍し、同年6月16日に廃車となった。
エピソード
同機の四番違いの兄機・684号は東京の東村山に保存されていたが、老朽と荒廃が甚だしく、近年惜しくも解体された。また一つ下の弟機689号の動輪(第3)が愛知県内に保存(放置?)されている。画像はこちら
刻印にみる688号と782号
同機の部品の一部に他のカマのものが流用されているものがいくつかあり、その中でも非公式側ロッドにある「D51782」号とは不思議な縁があります。688・782の両機とも1968年前後に北陸路におり(糸魚川区・福井区・金沢区・富山一区など)、修理・検査などは松任工場が担当していました。そのためか金沢運転所配置の1970前後に両機とも入換作業の便を図って公式側(機関士側)のデフの切り欠きの施工が行われています。刻印のあるロッドがその際に688号に移設された可能性もあります。(ただしその時も782は廃車になっていません)
現役時代のD51688
上り貨物列車を牽く688号 中央本線藪原駅 昭和48年(1973)3月
下り貨物列車を牽いて須原駅を発車する688号 昭和47年(1972)5月
夕暮れの贄川駅で小休止中の688号 昭和47年(1972)5月
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