保存 D5170 


D5170 茨城県つくば市 さくら交通公園に保存 2019年1月撮影

TXつくば駅から徒歩20分のところにある交通公園の一角にホームを模した屋根付きのコーナーに保存されている。線路が二つあるのはかつてもう1両ディーゼルカーが展示されていたため(キハ048)


一次形の特徴をよく残している背面から
キャブ内も比較的きれい

(右)運転室前面には通称「機動隊スタイル」のつらら除けが装備されたまま(助士側のは撤去されたか装備されてなかった模様)


ホームに停車している雰囲気が味わえる展示
説明板は文字がかすれてしまっていた 内容は標準的なもの
正面の新旧 副灯と後部灯が撤去されたぐらいだろうか
空いているスペースにも改めて何か展示物がほしいところ

D5170
昭和12年(1937)9月、日立製(製造番号870)。最初は主に山陽路の機関区に配属された。岡山を経て1950年代に渡道、岩見沢区ー五稜郭ー小樽築港など函館本線を中心に活躍。室蘭本線や千歳線も職場とし、最晩年には追分区に移動し夕張線にも足を伸ばし、廃車は蒸機最終期の昭和51年(1976)3月19日、追分区。


エピソード
同機の兄弟機では二つ上の68が岩手県の小岩井農場に保存されている。68は後述するように国鉄最後の一次型D51となった兄弟になる。(1号機を除く)の画像はこちら

最後のナメクジ
D51の本線定期最終運行となった昭和50年(1975)12月の配置では、一次型のD51は8両が現役であった。その中で追分区の70号は最後まで残った中に含まれていて、岩見沢一区の53・59・60、滝川区の38・68・96、追分区の4とともに活躍していた。そして同機の廃車日は昭和51年3月19日であり、岩手県の小岩井農場まきば園に保存されているD5168とともに同機はD51の一次型で最後に廃車になった2両のうちの1両ということになる。
そのほかの最後の一次型の廃車日(1号機を除く)
D514(50年12月3日)、38(51年3月1日)、53(51年3月1日 動輪保存)、59(51年3月1日 長野県辰野町保存)」、60(51年3月1日 動輪保存)、95(51年3月1日 長瀞を経て碓氷峠鉄道ぶんか村に保存)。なお車籍上はこのほか51年3月4日に廃車となったD5125号が別に存在している。(当時の梅小路蒸気機関車館の1号は除く)


現役時代の D5170

夕張線で貨物列車を牽くD5170[追]  昭和49年(1974)2月 沼ノ沢
交換のD51と気動車との出会い

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