埼玉県川口市にある昭和42年(1967)に開園した植物園と子供が遊べる「わんぱく広場」を中心としたレジャーゾーンなどがある行楽施設。この園内の「さくら広場」にライブスチームや電気式車両で子供たちを乗せて運行する「ミニ鉄道」が敷かれている。路線延長や車両、駅などかなり本格的で鉄道テイストにあふれた施設である。
煉瓦造りの東京駅を思わせる始発駅の駅舎。券売機や事務所などがある。ここから改札を通って乗車するが、構造上プラットホームなどはない。このエントランスの内部にD50274のプレートがさりげなく展示してあるが特に何の説明もない。
(左)列車が走る「わんぱく広場」の路線図。ミニ鉄道とはいうものの、かなり規模が大きい。(右)駅前に建つ信号塔を模したような時計塔。随所に鉄道テイストがちりばめられている。
発着線横には検修ピットがあり、下回りなどの整備も可能になっている。4線分あるためかその前には都電の車庫に見られるような移動レール「トラバーサー」まで設置されている。
(左)「梅が丘」の駅名標、次は終点「山百合峠」 (右)ちゃんと表示する腕木信号機、なお近くのポイントは係員が手動で切り替えていた。
今日は整備中のD51750機。バックには300系新幹線「のぞみ」の姿も
(左)蒸気機関車用の転車台。両端のつかみ棒を持って手動で回転させていた(右)運行案内 運行は通年でほぼ毎日、人気のほどがわかる。機関車のイラストは今は引退している9600とアメロコに見える
1番線で発車待ちの8620タイプ牽引列車。二番線には新幹線E4系、三番線はこまちタイプのE3系が。
新幹線車両以外のこの鉄道には数種類の蒸気機関車仕様のものがある。このうち「現役」なのはD51タイプと8620タイプの2両で、あとはすでに引退したか休車(廃車)となって留置されているものである。