惜別 交通博物館 6 ラスト・クリスマス

当地でに最後のクリスマス C57にもリースが

神田川沿いのアーチ壁面には「さよなら」の看板が
夜間はライトアップされるアーチ壁面に飾られた代表的車両のプレート

交博最後のクリスマス

磐越西線に今年も同僚180の牽く「クリスマストレイン」が走る頃、この東京神田でも「最後の」クリスマスを迎えた交通博物館の代表展示車両に館員心づくしの飾り付けが行われていた。入口のD51前頭部には夕暮れになるとプレートと煙室周りが輝く電飾、館内の1号機関車やマレー9856、C57135の煙室扉にはリース、機関車の周辺には電飾が渡されていた。街の外では派手なイルミネーションが賑やかだが、こうしたさりげない飾りに保存機やこの博物館に対する暖かい気持ちが感じられて幸せな気分にさせてくれた。

ホールの2両もクリスマス装飾、9856の煙突の後ろにはサンタの機関士?が。

思えばこの交通博物館に来て30年の月日が立とうとしている。30年まえの12月14日に「さよなら列車」を牽き、同月のクリスマスイブの日にはD51241が最後の貨物列車を牽き日本国有鉄道蒸気機関車の掉尾を飾ったのである。

1号機にもリースが付けられていた

また館内入口には汽車のイルミネーションなどがあふれたクリスマスツリーなどけっして展示物のイメージを損なわないように工夫された装飾があちこちにさりげなく付けられていた。あとわずかになったこの博物館を精一杯訪問するお客様に楽しんで貰いたい、そんな館員の気持ちがあふれている師走の交通博物館であった。

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