万世橋 mAAch エキュート その2

 
秋葉原駅を出て万世橋を渡るとかつての交通博物館のあったところに大きなビルが建っている

2013年9月、閉館した交通博物館と旧万世橋駅遺構周辺の再整備が終わり、交通博物館跡地には高層のJRの商業施設が建った。また旧万世橋駅の遺構もあらためて整備され、同じく博物館の展示スペースであった旧万世橋駅ホームを含むレンガ造りの高架線周辺はその遺構を保存し、また観光・商業スペースとして活用される施設となった。名称は『mAAch エキュート』となり、新しい秋葉原の人実スポットのひとつに加わった。


万世橋から望む高架の風景は昔と変わらず、遊歩スペースなども整備されすっきりきれいになった
神田川沿いに設けられた「親水デッキ」

70年ぶりの階段

70年ぶりに一般利用が再開された「1912階段」 喫茶室と展望スペースへつながっている
 
(左)ホームから階段を見る。下って右へ折れ外への出入り口へ(右)階段からの光景

かつての万世橋駅の乗降客が利用していた駅本屋への階段は二カ所あり、お茶の水寄りのものは駅が存在していた時には中央階段として機能し、後年規模が縮小された後は駅ホームから交通(鉄道)博物館への専用出入り口として活用されていた。また、神田寄りのものは同じく駅機能が小さくなったのちに万世橋駅の電車利用客専用の出入口となっていた。この古い階段はそれぞれ「1912階段」「1935階段」と命名され、駅が廃止され、交通博物館だけが開館してからは閉鎖されてしまっていたが、このたび旧ホームの観光スペースの整備によって再び活用されることになった。


交通博物館時代の階段の様子などは「さよなら交通博物館07」も御覧ください.


※以下の3枚の画像は以前アップした交通博物館閉館時に整備された階段遺構のものです

館内から遺構を見る

休憩コーナーからホームへの階段遺構を見る。照明に浮かび上がった駅名板が幻想的
 
休憩コーナー登り口の小窓から見る階段の遺構と説明板

1935階段とホーム

神田寄りの遺構は「1935階段」と名付けられた。こちらもホームへ出入りができる
階段を上がったホームに設けられたスペースからは間近を中央線の電車が走り抜ける光景を堪能できる

旧ホーム上にはお茶の水寄りに喫茶コーナーが設けられ、すぐ両側を高速で走り抜けてゆく電車をながめながら軽食やコーヒーを楽しむことができる。(お茶の水寄りは喫茶利用者でなければ入ることはできない)一方神田寄りは二つの階段が直結した休憩スペースで電車展望スペースになっており、誰でも出入りすることができる。ホームと線路の間はガラスなどで仕切られているが鉄道ファンならずとも楽しめる雰囲気で、「まんせいばし」の旧字体の駅名標なども良いアクセントとなっている。

ちょっと下り電車最後尾からの展望を思わせる神田寄りのビューポイント

「まんせいばし」の駅名標も取付らた室内から通り過ぎる中央線の電車をながめる
以前の公開当時の模様(上り中央線車内からの撮影)

左に万世橋駅アーチ、奥に昌平橋とその奥に総武緩行線の風景

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