サビで刻印は確認できませんが、案内板の番号からD51 193のものと思われます。成田線酒々井駅から徒歩約10分の場所にあります。(KOBA鉄様)
D51193
昭和14年(1939)2月24日、鉄道省大宮工場製(製造番号7)。新製後まもなく田端に配置され都心周辺で働く。戦後は岡山から一転北海道に渡り長万部ー小樽築港と移動し鉄道ファンの目には「函館本線のカマ」として親しまれた。昭和49年度まで働き廃車となった。
※なおD51193の動輪はこのほかに第二動輪が新潟県のJR白新線豊栄駅前に、もう一つが愛知県額田郡幸田町に保存展示されている。(幸田町のものはD51611の説明があるが、刻印は193号のもの)
同機の前後の兄弟機はともに大宮工場生れで廃車後も静態保存されたが対照的な経過をたどっている。 兄の192はD51の有名活躍線区の「柳ケ瀬・山中越え(敦賀・今庄区)」や「黒姫・冠着越え(長野区)」、「木曽路(中津川区)」などを歴任した猛者で、中津川で廃車後は三重県の温泉施設に引き取られ保存されたが結局解体されてしまった。弟の194は晩年は山口線管理所(津和野)にあってこの線のSLさよなら列車も牽引。廃車後は近くの宿泊施設に保存され、その後荒廃しつつも移設整備されて健在である。