保存動輪D51193その3

D51193動輪 千葉県印旛郡酒々井町 SL公園に保存(KOBA鉄様御提供)

サビで刻印は確認できませんが、案内板の番号からD51 193のものと思われます。成田線酒々井駅から徒歩約10分の場所にあります。(KOBA鉄様)


※刻印は193と確認できていませんがとりあえず説明板によって「193号機の動輪」と判断して掲載してあります。
立派なモニュメント風の設置だが、レールはなく 刻印部分も錆などで判明していない
説明板 機関車の型式の表記がなく経歴のみというのも微妙だが これによればこの動輪はおそらくD51193のものと思われる。
緑に囲まれた公園の片隅にさりげなく展示されている
酒々井を通る総武本線は最晩年にはC58やC57とともにD51も活躍した線区であった。

現役時代のD51193

室蘭本線で貨物列車を牽くD51193[築] 昭和48年(1973)8月

D51193

昭和14年(1939)2月24日、鉄道省大宮工場製(製造番号7)。新製後まもなく田端に配置され都心周辺で働く。戦後は岡山から一転北海道に渡り長万部ー小樽築港と移動し鉄道ファンの目には「函館本線のカマ」として親しまれた。昭和49年度まで働き廃車となった。
※なおD51193の動輪はこのほかに第二動輪が新潟県のJR白新線豊栄駅前に、もう一つが愛知県額田郡幸田町に保存展示されている。(幸田町のものはD51611の説明があるが、刻印は193号のもの)


エピソード1

同機の前後の兄弟機はともに大宮工場生れで廃車後も静態保存されたが対照的な経過をたどっている。 兄の192はD51の有名活躍線区の「柳ケ瀬・山中越え(敦賀・今庄区)」や「黒姫・冠着越え(長野区)」、「木曽路(中津川区)」などを歴任した猛者で、中津川で廃車後は三重県の温泉施設に引き取られ保存されたが結局解体されてしまった。弟の194は晩年は山口線管理所(津和野)にあってこの線のSLさよなら列車も牽引。廃車後は近くの宿泊施設に保存され、その後荒廃しつつも移設整備されて健在である。


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