保存先輪 D51611

D51611先輪 愛知県西尾市 西尾公園保存のC12230号に使用 吉野富雄様御提供

愛知県西尾市西尾公園に保存されているC12230の先輪で、D51611の刻印が確認できます。(平成21年9月撮影) C12230号機は基本的に関西ー中国地方で活躍したカマですが、晩年は中津川・木曽福島区に配置されていたので、新津のD51611号機とは長野工場が接点として考えられるでしょうか。  それにしても、同じ機関車の刻印をもった車輪が新潟県坂町駅前と愛知県西尾市の公園にそれぞれ現存しているとは…。廃車後30年以上経っていても発見するところが多く、興味が尽きないですね。 (吉野様談)


※同機の動輪は新潟県のJR羽越本線坂町駅前に保存されている。画像はこちら。また「D51611の動輪」と説明板に記された動輪(実物はD51193号のもの)が愛知県の幸田町郷土資料館に保存されている。画像はこちら。北海道での履き替えが想像される。


現役時代のD51611

 
新津にほど近い羽越本線水原駅に停車中 昭和46年3月 「日立」の大型製造銘板も健在だった。

D51611

昭和16年3月27日、日立製(製造番号1442)。新製配置は東海地区で浜松だと思われる。その後静岡に移り甲府を経て31年頃に新津区へ移動、日本海縦貫線で長く働く。47年の電化により職場を失うが運良く生き残り渡道する。蒸機最終期まで頑張り最後は北海道滝川区で51年1月17日付で廃車となった。

エピソード

同機の上二人の兄(609・610)も離ればなれになりつつ最後はともに新津区に集まり羽越本線で電化まで一緒に過した(609は千葉県成田市に保存)。また弟の612は晩年は津和野(山口線管理所)や長門区に在籍し、蒸機末期の山陰本線や山口線でファンに良く知られた存在であった。


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