保存動輪 D51611

D51611動輪 新潟県村上市 JR坂町駅前に保存 吉野富雄様御提供

 
“NN シ30ー7”と読み取れる刻印。羽越時代にお世話になった長野工場入場時のものだろうか。(右)うっすらと“D51611”の番号が見えるが「第○動輪」を示す刻印は読み取れない。
平成15年4月にJR東日本から寄贈された、とある。長年大切に保管されていたのだろうがようやく縁の地に保存展示された。

※なお「D51611の動輪」と説明板に記された動輪(実物はD51193号のもの)が愛知県の幸田町郷土資料館に保存されている。画像はこちら。北海道での履き替えが想像される。


若干塗装が剥げて来たが健在の昨今 2020年10月
坂町駅舎を眺める小公園で余生を過ごしている
刻印の確認

現役時代のD51611

 
新津にほど近い羽越本線水原駅に停車中の611号 昭和46年(1971)3月 (右)「日立」の大型製造銘板も健在だった。
北海道に転属後、デフなどの改造を受け最期の活躍をする611号 昭和50年(1975)9月、室蘭本線にて

D51611

昭和16年3月27日、日立製(製造番号1442)。新製配置は東海地区で浜松だと思われる。その後静岡に移り甲府を経て31年頃に新津区へ移動、日本海縦貫線で長く働く。47年の電化により職場を失うが運良く生き残り渡道する。蒸機最終期まで頑張り最後は北海道滝川区で昭和51年(1976)1月17日付で廃車となった。


エピソード

同機の上二人の兄(609・610)も離ればなれになりつつ最後はともに新津区に集まり羽越本線で電化まで一緒に過した(609は千葉県成田市に保存)。また弟の612は晩年は津和野(山口線管理所)や長門区に在籍し、蒸機末期の山陰本線や山口線でファンに良く知られた存在であり、現在最期の地、山陰本線長門市駅前にその動輪が保存されている。画像はこちら

なお同機の先輪が愛知県西尾市に保存のC12230号の先輪として使用されている。(吉野富雄様確認)どこかで接点があったのか興味のあるところである。画像はこちら


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