保存D51201 

D51201 愛知県蒲郡市 市立博物館に保存 2018年6月

蒲郡市博物館を入ってすぐのところに屋根付きで保存されている。定期的に保存会で整備されているため状態は良い。後方には同じく客車のオハフ332424


正面 すっきりとしている 「架線注意」の札が煙室扉に付いている
ひらがなで書かれた経歴の説明 廃車日は「仕事をやめた日」
動輪とキャブ周り 一部はレプリカだが濱松工場の製造所銘版が目を引く なお換算標は失われている
いくつかの部品には他番のD51のものが転用されている、移設などの経緯を想像するのも楽しい
博物館開館中は運転室内にも入ることができる(客車も同じく)

保存機の説明を記したパンフレット。愛知周辺の保存機にはこのような仕様のパンフレットが保存会や管理者の手で作成されて事務所などで無料で配布されているのは嬉しい。なおこのD51201号のものは安城市のC1269号の説明パンフレットとほぼ同じ仕様になっている。製作者に関係しているのかもしれない


D51201

昭和13年(1938)10月、鉄道省濱松工場製、製造番号26(D51としての製造順は8番目)。浜松区に配属され東海道本線などで主に活躍。その後多治見ー名古屋などを経て高山区へ。高山本線で働きのち稲沢へ戻り昭和46年(1971)頃に中津川区へ移動、兄200などとともに木曽路のD51となる。廃車は昭和48年(1973)6月。


エピソード

同機の動輪が中央本線木曽福島機関区(当時)に記念として展示されたという記録があるが、後年訪問したところ全く存在せず移設の話も聞かなかった。本機自体が保存されているので取り替えのものだったか刻印も不明なため詳しいことはわからない。

同機の兄弟機では一つ上の兄が再び動態保存となった200号である。また200番台ではこのほか206号が佐賀県に、209号が長野県伊那市に保存されている。いずれも201と同じ濱松工場製である。

同機と同じ濱松工場製のD51では同じ愛知県内の豊田市に849号が保存されている。画像はこちら

また愛知環状線沿いの岡崎市内には同じ濱松工場製で木曽路でも仲間だった688号も非常に良い状態で保存されている。画像はこちら

現役時代のD51201

中央西線田立付近をゆく201号。貨物列車だが次位にまもなく主役を交代するEF64を従えている。同年6月の電化による無煙化間近の昭和48年(1973)3月撮影
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