愛知環状鉄道新豊田駅もしくは愛環梅坪駅から徒歩約20分ほどの広々とした公園に名古屋市電とともに展示されている。なお名鉄豊田線梅坪駅からも歩いていけるが登り坂となる。
通常は高い柵に囲まれて公開日以外は中に入れない。(画像は柵の隙間から撮影)この柵は高さもあり、網目も細かいのでかなり見学はしづらいが、遠方より眺めると意外とすっきりとした状態が見える。
テンダ以外の戦時形の特徴としては煙室前面の手すりの簡略化と同機だけの特徴かと思われるが公式側の煙室からデフへのステーがやや湾曲していて取り付けも微妙な位置になっている。
昭和18年(1943)9月11日、鉄道省浜松工場製(当時は濱松工機部)。製造番号82(D51としての製造順は64番目)。稲沢区に配属され主に中部地区で活躍。多治見区などを経て1970年代に中津川区に腰を落ち着けてからは木曽路のD51となり、無煙化の約一年前の昭和47年(1972)6月に同区で廃車となった。
同機の四番違いの弟機・853号が東京都北区の飛鳥山公園に保存されている。画像はこちら
また愛知環状線沿いの岡崎市内には同じ濱松工場製で木曽路でも仲間だった688号も非常に良い状態で保存されている。画像はこちら中央本線「下諏訪駅開業100周年」のポスターに使われた849号の中央西線時代の走行写真 同機は中央東線で働いたことはないが、晩年は近くの塩尻まで来ていたこともあり、信州馴染みの機関車のものとして使われたのだろうか。