保存D51453

D51453 千葉県柏市 柏第一公園に保存

常磐線柏駅の西口から徒歩6分ほどの西口第一公園に保存されている。保存会により整備がされているため外観はきれいになっている。


周りは金網で囲まれているが模擬ホームまでは入る事ができる。ただし機関車には網で囲われているため近寄ることはできない。
履歴の説明板 簡潔でわかりやすい
主要緒元 こちらも簡潔
 
キャブ周り 製造所銘板がないのが惜しまれる

区名札入れに入っているのがなぜかこの機関車がこの地へ保存された時の輸送標であるがこれは珍しいもの。当時のものかどうか不明だが昭和49年8月11日の最終配置区の吉松機関区(鹿児島鉄道管理局)から常磐線の北柏駅へと発送されたことがわかる。

元空気溜 表記の「K G」は鹿児島工場とわかるが日付の「1-8-21」はなにをさすのだろうか?

 
機関士側キャブは見えるが立ち入りは通常はできない (右)非公式側はホームに横付け状態 駅名標もある
正面 標準的なスタイルの前面 晩年を過ごした南九州のD51で精悍な顔付

模擬ホームにはもう一両分の線路スペースがあり仲間を展示してもらいところ

D51453履歴
昭和15年(1940)2月29日、汽車会社製造。(製造番号1872)。新製後、原ノ町区に配属され常磐線北部などで働く。その後尻内・長町区と東北本線筋に職場を移す。さらに新庄ヘ移動し奥羽本線で働くなど東北の主要幹線に配置されつづける。その後一転九州へ転出し出水区を経て最後は吉松に腰を落ち着け、吉都線でC55やC57とともに過ごし、49年2月25日に同区廃車となった。


主な配置履歴
昭和16原ノ町 22尻内 23尻内 30長町 32長町 36長町 41   42新庄 43新庄 45出水 46吉松 47吉松 48吉松 49−2−25吉松区廃車


現役時代のD51453

吉都線都城(機関支区)にて一休み中のD51453[吉] 昭和47年(1972)8月

D51453にまつわるエピソード

保存三兄弟


同機の兄弟機は兄の451、452と三連続で静態保存されています。451・452・453の連番3兄弟機は竣工日も一日ずつ違うという三つ子のようなものでした。451は都内昭島市の昭和公園に、452は同じ青梅線沿線の青梅鉄道公園に保存されています。452・453は古くは原ノ町や長町など常磐・東北沿線でともに働いた仲でしたが、451は同時期には水戸や白河区などにおり、接点は多少はあったかもしれませんがあまり縁がなかったようです。しかし現在三兄弟が余生を近くで過ごしているのは嬉しい限りです。


D51451の保存画像 D51452の保存画像


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