都電その2 日本橋交差点 その1

第2回 日本橋交差点付近 19・22系統
日本橋交差点の南北風景です。撮影は引き続き昭和46(1971)年2月
日本橋交差点を行き交う多数の都電。全盛期は都内各所で見られた光景もまだここでは健在でした

昭和46年初めの頃はまだ「お江戸日本橋」には都電が残っていました。日本橋を渡る系統(19・22など)、交差点でクロスして(正確には東京駅方面への路線はすでになく、折り返し線となっていたが)深川や錦糸町へ向かう系統(28・38など)があり、都心最後の都電の賑わいをわずかでも感じられるところでした。


折り返し線で待機中の38系統(右)日本橋に到着した7000型とこれから錦糸堀へ向かう6000型の38系統
日本橋終点に着いた22系統の7089(すでに方向幕は南千住行になっている)、左端に見えるのは「臨時20系統」神明町車庫行6195

この画像に見られる「20」の系統板を付けた車両は、「臨時20系統」のひとつであり本来の江戸川橋〜神明町車庫〜上野広小路〜須田町の運転区間とは別に途中の神明町車庫を始発とし、須田町から先を延長して通三丁目まで運転していました。したがってこの撮影日には廃止間近の系統を含めて5系統もの都電が日本橋を走っていた訳です。

日本橋電停の19系統通三丁目行3132。多数の系統が発着していたのでホームが長いのがわかる

現在の日本橋電停付近風景

現在のほぼ同じ場所から撮影 平成24(2012)6月

40数年後の定点撮影。交差点脇の「赤木屋証券」の看板などはほとんど変わっていません。バックの東急日本橋店も1999年に閉店し、2004年に開業した新しい商業施設ビル(日本橋一丁目ビルディング COREDO日本橋ほか)が偉容を誇っています。


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