汽車旅 中山道

 32 本山宿 

宿場名 本山 現在地名 長野県塩尻市本山 前宿場:洗馬 次宿場:二里で贄川宿

行く手に木曽の山々を望み静かな町並みが続く本山宿 昭和61年(1986)撮影 以下同

本山宿は信濃十五ヶ宿の最後の宿場であり、木曽十一宿へ向う宿であった

宿場時代の旅籠を偲ばせる出桁造りの民家が並ぶ町並み 洗馬方向
木曽の山々が迫り、その麓でこれからの旅に思いを馳せる宿場だったのだろう
バイパスがあるため人も車の通行量もまばらで静かな宿場

このあたりが本山宿を象徴する風景として良く紹介されている

信州、特に木曽谷で特徴的な二階がせり出した出桁造りの民家が軒を連ねる風景は宿場時代のものではないが、充分当時の姿をよみがえらせてくれる風景で、目立った観光施設もないのがかえって観光に俗されない人々の生活の場としても息づいているのが素晴らしかった。


旅籠跡の風景

この民家はかつての旅籠「松坂屋」の庵看板を掲げたまま建っている

旅籠(旅館)としての営業はしていないが、これも地元の人の宿場に対する愛情の現れではないだろうか。なお看板の反対側は独特のくずし文字(ひらがな)で「まつさかや」と彫られていた。(その後この家屋は解体され現存しない)

 
「松坂屋」の庵看板がかかる民家 出桁造りの様子がよくわかる民家の側面

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※「汽車旅 中山道」はまだ製作途中です。他宿場へのリンクはまだ一部をのぞいて開通していません。
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