都電 こんなところに その3

王子駅付近を走る27系統6152 昭和47年11月

現在は「荒川線」のみが走る現在の東京都電。本格的な路線は今から約40数年前の昭和47年(1972)11月に下町中心の5路線の廃止によって消えてしまいました。架線柱や敷石などの都電の遺構ももうほとんど見られなくなってしまいましたが、かつての都電の姿を描いたものは今でも街中、あるいは「昭和レトロ」をイメージした雑誌の広告やイラスト、看板の中の絵などに発見することができます。それだけ多くの人々に都電が愛され、また交通手段としてのイメージとして今でも記憶の中に定着していることの証なのでしょう。そんな街角や本などで見かけた「都電」の姿をいくつかピックアップしてみました。


栄町ふれあい公園

都電荒川線の栄町電停から徒歩5分ほどのところにある区立のふれあい公園。入口の案内板の枠もレールを模したようなものに見える。

荒川線の王子駅のひとつ先、栄町電停のすぐ近くにある「栄町ふれあい公園」は各所に都電の遺構を思わせる工夫がしてあります。公園としては災害時の一時集合場所としての機能を備えた施設なのですが、それをうまく都電の車庫や線路をイメージした構造にして楽しませてくれています。役立つ施設として防災パーゴラ、かまどスツール、防火水槽、浅井戸、マンホールトイレなどが都電の軌道をイメージしたスペースに細かく配置されています。

入るとすぐ右手にある建物はトイレですが、壁面には都電6000型風のイラストが描かれたマークがあります。
マークの拡大 けっこう精密で味わいがありますね
壁面の男と車椅子表示も都電を思わせるデザインです 木目の地色と赤のラインはかつての都電のカラーを意識しているのでしょうか。ここでは写っていませんが女子用のマークももちろん都電カラーです。
トイレはやはり都電の車庫を思わせるスタイルですね。
背後に回ると今度は車輪のようなものが…。このトイレは車庫をイメージしているのか、ここから地面にはレールのようなラインが入ります。軌間は測るのを忘れましたが果たして1372ミリでしょうか。
車輪は他の場所のモニュメントとも同じようなもので、都電車両と関係ありそうですね

入口を入って右側の路盤風に塗り分けられた道沿いにマンホールトイレがあり、続いて車庫風の建物はトイレ、その次にかまどスツールを備えた防災パーゴラ 線路(風)が左にカーブしたあたりの地下には防火水槽、そして行き止まりは防災倉庫となっていますが、トイレには都電のイラストの入ったマークや男女別・車椅子のサイン、車輪風の飾りなどが付いています。ここに車両などがあればもっと嬉しいところですが、防災施設になるところですのでそれが可能かどうかは難しいところです。


※パーゴラ…植物をからますために作られた棚形あるいはトンネル形の建築物のこと。防災パーゴラは災害時に整備するとテントなどとして使用できる。
トイレを過ぎると防災パーゴラになる屋根付きのベンチ(駅のイメージ?)を過ぎ、線路は 緩やかに左にカーブして…。
そして線路は倉庫で行き止まりとなります。「都電栄町ふれあい公園線」とでも名付けましょうか
「防災公園」として整備されたこのような公園は各地に増えつつあるようです。この「栄町ふれあい公園」は荒川線が近くを走るというこもあって、地元の都電に対する愛着を活かした施設でしょう。
この公園の「管理人」さんでしょうか。不心得者がいないか目をひからせていました。
少し歩くと荒川線の電車の音も聞こえてくる路地裏があります。

都電こんなところに その4へ 都電こんなところに その1へ戻る 路面電車目次へ トップページへ
『鉄・街・道』掲示板